ホームマーケット日々のマーケットレポート上海と香港株式市場の相互接続と市場の動き  相互接続の開始を正式発表、市場は好感【デイリー】/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

上海と香港株式市場の相互接続と市場の動き  相互接続の開始を正式発表、市場は好感【デイリー】

2014年11月11日

【ポイント1】11月17日からの開始を発表

外国人の上海市場へのアクセス改善
■10日、中国証券監督管理委員会と香港証券先物取引委員会は、共同声明で11月17日から上海と香港株式市場の相互株式取引「滬港通(ここうつう)」(以下、相互接続)を開始すると正式に発表しました。

■17日以降、外国人は香港で上海に上場する568銘柄を取引できるようになり、中国本土の投資家は上海で香港に上場する266銘柄が取引できるようになります。

【ポイント2】両市場の株価は上昇

相互接続の開始を好感
■香港株式市場では、10日の取引前の相互接続の発表を受け、ハンセン指数は取引開始直後から上昇し、終値は前日比+0.83%高となりました。

■同様に上海総合指数も上昇し、終値は前日比+2.30%の2,473.7ポイントと、2012年3月以来の高値となりました。

【今後の展開】相互接続の開始や企業業績の拡大に支えられ両市場とも堅調に推移

■上海と香港の株式市場は、今回の相互接続の開始により取引の活性化が見込まれます。香港の証券取引所では金融派生商品など新たな取引の導入も計画されていることも、今後の株式市場活性化の要因として見込まれます。1日当たりの取引上限額が設定され、効果は限定的との見方はあるものの、今後取引額の上限が引き上げられるかが注目されます。

■短期的に上海市場の株価にやや過熱感が見られるため当面は一進一退となることも想定されます。一方で、今回の相互接続の開始に加えて中国政府による景気刺激策が引き続き企業業績を支え、株価の調整が一巡すれば、両市場とも堅調な推移となることが見込まれます。

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