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米国の雇用統計(2015年11月)  景気、雇用は順調に拡大【デイリー】

2015年12月7日

【ポイント1】雇用者数は21.1万人増

引き続きサービス業がけん引
■11月の非農業部門雇用者数は前月比21.1万人の増加となり、市場予想(ブルームバーグ集計)の同20.0万人増を上回りました。

■過去2カ月分が合計で3.5万人ほど上方修正されたこともあり、雇用の増加ペースは3カ月平均で21.8万人と、前月の19.9万人から加速しました。

■11月の民間部門は同19.7万人の増加でした。教育・医療、ビジネスサービスに加え、クリスマス商戦を控えた小売業の雇用増が目立ちました。

【ポイント2】失業率は前月比横ばい

賃金上昇率は前年比2.3%増
■一方、失業率は5.0%でした。景気回復に伴う労働供給の増加を、労働需要の拡大で吸収し、前月と同じ水準を維持しました。

■時間当たり賃金は前月比0.2%増、前年同月比では2.3%の増加となりました。前年同月比の増加率は10月の2.5%から鈍化しましたが、前月の伸び率が2009年7月の2.6%以来の大きさだったことを踏まえると、小幅な反動にとどまったと評価できます。

【今後の展開】緩やかな利上げ局面に入る見通し

■11月の雇用統計の内容は総じて良好だったといえます。12月15日~16日に開催される次回FOMCで利上げが実施される可能性は、一段と高まったと判断されます。

■12月4日の米国株式市場は、景気、雇用の順調な拡大を好感して上昇しました。物価の安定などから、利上げペースは緩やかになる可能性が高く、株価は景気回復を好感する展開が続く見通しです。

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