【キーワード No.360】今年の夏休み②(日本)
平成22年7月16日
1.「夏休みの動向」とは?
夏休みはレジャー業界にとって、年末年始やゴールデンウィークと並ぶ活況期です。こういった時期に、ホテル業界や運輸業界では、さまざまなツアー企画などを実施することで集客に努めます。
そして、このような企画に関する事前の予約状況や、一人当たりの旅行費用などには、その時々の景気動向が色濃く反映されます。近年の景気低迷下では、「安(あん)・近(きん)・短(たん)」というキーワードに象徴される、「安く・近場で・短期間」楽しめる旅行先が人気を集めていました。
2.最近の動向
国内の大手旅行会社JTBが今月発表した夏休み(7月15日~8月31日)の旅行動向に関する調査(以下は、この調査に基づく推計値)によれば、今年の旅行者数は、国内・海外ともにリーマンショック以前の水準に回復しそうです。
まずは夏休み期間中の旅行者の数について、国内旅行者数は、前年比4.0%増加の7,412万人、海外旅行者数は、前年比8.4%増加の244万人としています。
また旅行費用の平均金額も、国内旅行が35,300円(前年比+1,000円)、海外旅行が218,700円(前年比+6,400円)と増えています。
国内旅行の特徴は、「ETC割引を利用する自動車旅行」、「旅を通じて子供の成長を手助けする体験プラン」、「坂本龍馬の生まれた高知方面での宿泊」、「鉄道好きな女性(鉄子さん)のためのツアー企画」などが挙げられます。一方の海外旅行は、従来から人気の高いハワイ・グアム・サイパン・中国に加え、円高でお得感が増した欧州が人気を集めています。
3.今後の展開
国内景気の回復に伴い、消費者はレジャーにも時間やお金を使う余裕が出始めたようです。国内と海外を合わせた今年の夏休みの「総旅行消費額」は、前年比7.8%増加の3兆1,500億円に達することが見込まれており、今後の景気の回復にも良い影響を与えそうです。国内旅行で最も多いパターンは、家族連れ(全体の7割弱)で自動車(全体の約7割)で移動し、離れて住む家族と過ごす(全体の約2割)または自然や風景を楽しむ(全体の2割弱)という形です。今の時代、家族や知人と一体感を持ち、目的を共有しつつ同じ目標に向かうことは、本当に少なくなりました。色々な意味で、是非とも素敵な夏休みにしたいものです。
このマーケットレポートのラジオ番組放送内容は、こちら!!
関連マーケットレポート
- 2010年05月21日
- 【デイリー No.544】日本のGDP成長率(1-3月期) ~外需の回復が内需へも波及~
- 2010年04月28日
- 【キーワード No.303】ゴールデンウィークのレジャー動向(日本)
- 日本
- 中国
- アジア・オセアニア
- アメリカ
- ヨーロッパ・アフリカ
- マーケットレポート







