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成長する「アジア・オセアニアリート」(アジア) 【キーワード】

2017年3月9日

<今日のキーワード>
アジア各国・地域では、個人消費の拡大や都市化の進展に加えて、急速に発展する各国・地域が近接している地理的優位性などもあり、世界貿易の中心地域の1つとして不動産市場が拡大しています。経済的な結びつきが強いオセアニア地域を含め、不動産への旺盛な投資需要に支えられた「アジア・オセアニアリート」は、市場の拡大が見込まれ、一層の成長が期待されます。

【ポイント1】市場規模の拡大

経済発展に伴い高まる不動産需要

■アジア各国・地域の経済発展による商業施設やオフィス、住宅、物流施設等の不動産需要の高まりに伴い、「アジアリート」(主に⾹港、シンガポール)及びアジアと結びつきが強い「オセアニアリート」(主にオーストラリア)の市場規模は近年拡大傾向にあります。

【ポイント2】相対的に高い配当利回り

相対的に高い健全性

■ 「アジア・オセアニアリート」の市場規模拡大の背景には、投資対象として配当利回りが相対的に高いことが魅力となり、資金が流入していることもあります。“S&P先進国REIT指数”によれば、 17年2月末の配当利回りは香港(4.6%)、シンガポール(6.4%)、オーストラリア(4.6%)と、米国(3.8%)や日本(3.6%)のリートに比べ高い水準となっています。

■また、「アジア・オセアニアリート」は、総資産に対する負債の比率が米国や日本などと比べ低い⽔準にあります。この比率が低いということは、借入金の比重が低い(財務の健全性が高い)ことを意味します。

【今後の展開】アジア地域全体の発展を取り込み一層の成長を期待

■アジアやオセアニアのリート各社は自国の物件だけでなく、他のアジア・オセアニアの国・地域の物件にも投資を行うことがあり、地域全体の成長を取り込んでいます。

■さらに、中国やインドネシアなどでもリート制度の導入が検討されています。リート市場の一段の拡がりから、市場が厚みを増していくことによって、「アジア・オセアニアリート」は一層の成長が期待されます。

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