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投資環境を考える④ 「株式」の特徴と見通し 【キーワード】

2016年11月9日

<今日のキーワード>
「株式」とは、企業の資金調達の手段の1つです。「株式」を保有していると、企業の利益の一部を配当金として受け取ることが出来ます。債券とは異なり、満期はありません。「株式」投資から期待できるリターンは、将来の配当金と、買入れ時と将来のある時点の株価の差から構成されます。一般的に「株式」は値動きが大きく、上昇することも下落することもあり、リスク性資産と位置づけられます。

【ポイント1】株価の変動要因は?

企業業績のほか、経済・政治的環境、為替変動など様々な要因がある

■上場している「株式」の価格、すなわち株価は、様々な要因によって変動します。まず、企業毎の個別の要因として、企業業績の変化があります。企業業績が上振れたり下振れたりすると、株価は変動します。例えば、景気全体が良くなったり、企業からヒット商品が出て企業業績が良くなると、株価は上昇する傾向にあります。

■グローバル化が進んだ現在では、為替の変動が企業業績に与える影響が大きくなっています。一般に、輸出が多い企業では円安、輸入が多い企業では円高になると企業業績は良くなる傾向にあります。

■このほか、その国の政治が安定しているかどうかや、国際情勢の変化なども株価の変動要因となります。

【ポイント2】株価動向を示す代表的な指標

相場全体の大きな動きを見ることが出来る

■株価は、個別企業のほか、株価指数でも動向を知ることが出来ます。例えば、東京証券取引所(以下「東証」)では、東証第一部に上場している代表的な225銘柄を対象とする日経平均株価や、東証第一部に上場している全銘柄を対象とした東証株価指数(TOPIX)などがあります。アメリカでは、ダウ工業株30種平均(NYダウ)やS&P500が代表的な株価指数です。投資したい国や地域の代表的な株価指数を見ると、全体的な株価動向を知ることが出来ます。

【今後の展開】企業業績は回復へ、日欧の金融緩和継続も株価サポート要因

■景気は、世界的に緩やかな拡大を続けると見込まれます。2014年夏以降に進んだ原油など資源価格の急落や、新興国経済の減速の影響により、企業業績は景気減速以上に下振れしました。しかし、今後はこれらの悪影響が一巡することもあり、企業業績は回復に向かうと見られます。米国では、12月に利上げが見込まれていますが、インフレが落ち着いていると見られることから、先々の利上げペースは緩やかなものになると考えられ、株価上昇の大きな制約とはならないと見られます。日本や欧州の金融緩和が続くことも、株価のサポートとなりそうです。

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