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元気な「シニア」は今年も増加中!(日本) 【キーワード】

2016年9月21日

<今日のキーワード>
毎年9月の第三月曜日は敬老の日です。今年、2002年まで敬老の日とされていた9月15日時点の65歳以上の高齢者人口は3,461万人、総人口に占める割合は27.3%と、ともに過去最高を更新しました。またこのうち100歳以上の人口は65,692人と、前年から4,124人増加しました。日本の高齢者割合は主要国最高で、労働力や消費力の面からも、元気な高齢者=「シニア」の活動はますます注目されるものとなっています。

【ポイント1】「シニア」の労働力は増加中!

日本の高齢者の就業率は、主要国で最も高い

■総務省統計局発表の「労働力調査」によると、2015年の高齢者の就業者数は730万人と過去最多を更新し、12年連続の増加となっています。一方、同年の高齢者の就業率は21.7%、男女別では男性は30.3%、女性は15.0%となっています。また、15歳以上の就業者総数に占める高齢者の割合は11.4%と、こちらも過去最高を更新しました。

■日本経済新聞社のアンケート調査によると、「実年齢よりも10歳以上若いと思う」という「シニア」の割合は半数以上にのぼるなど、生き生きと活躍する姿が多方面で見られています。

【ポイント2】「シニア」は消費力もアクティブ!

旅行や趣味などに高く支出し、余暇を満喫

■職を手にする高齢者の割合が増える中、高齢者による消費の力にも注目が集まります。例えば、支出項目別に1世帯当たりの消費支出を見てみると(2015年、総務省統計局「家計調査」より)、国内・海外旅行などの「パック旅行費」に対する支出は、25~34歳の世帯の2.98万円に対し、65歳以上の世帯では6.01万円と、およそ倍となっています。また、カルチャースクール等の月謝の一部などを含む「他の教養的月謝」は、同世代間では65歳以上が3倍以上の支出となっています。

【今後の展開】健康的でアクティブな「シニア」の活躍に今後とも期待!

■消費支出を主な項目に分けて見ると、「保健医療」では、65歳以上の世帯は全世帯平均の1.34倍となり、健康の維持や増進のために「保健医療」に多く支出していると考えられます。また、「交際費」には同様に1.42倍の支出が見られ、その内訳は子・孫世帯への金品の贈与が多くなっています。高齢者自身にとどまらないこうした支出は、他の世帯への消費にも好影響と考えられます。主要国の中でも、最も早いスピードで高齢化が進行する日本。今後とも高齢者層がこれまで以上に健康的でアクティブに、働き手としても消費者としても活躍されることが期待されます。

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