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人手不足の日本で増加する『外国人労働者』【キーワード】

2017年6月30日

<今日のキーワード>
日本では有効求人倍率が1974年2月以来の高水準となるなど、雇用情勢はひっ迫しており、人手不足となっている業種も多く見られます。こうした中、日本で働く『外国人労働者』は4年連続で過去最高となり、増加傾向にあります。日常の様々なシーンで『外国人労働者』を見かけることも多く、日本の人手不足改善に一役買っています。今回は最近の『外国人労働者』の雇用状況などについてみていきます。

【ポイント1】有効求人倍率は1974年2月以来の高水準

強まる人手不足感

■日本では労働市場の改善が続いています。就業者数は増加し、有効求人倍率は上昇しています。30日に発表された5月の有効求人倍率は1.49倍と、1974年2月以来の高水準となっています。有効求人倍率を職業別に見ると、建設関連や、介護サービスや飲食、接客を含むサービス業などで大変高くなっています。こうした状況下で人手不足の解消を『外国人労働者』に求める動きが強まってきています。

【ポイント2】『外国人労働者』は100万人超!

外国人スタッフを見かけるシーンが増えている

■2016年(10月末時点)の外国人雇用状況を見てみると、『外国人労働者』は前年同期比+19.4%の約108万人となりました。4年連続で過去最高を更新しており、私たちの日常でも外国人スタッフを見かけるシーンが多くなってきています。

■『外国人労働者』が働く産業の比率は、製造業が全体の31.2%と最も高くなっています。一方、建設業や宿泊業・飲食サービス業などで増加しています。

■在留資格別に見ると、「技能実習」が同+25.4%、「専門的・施術的分野」が同+20.1%と増加率が高くなっています。

【今後の展開】政府は『外国人労働者』の受入を推進、活躍の場が広がる

■政府は、高度外国人材や留学生の受入や就職支援を推進しています。今春からは外国人による家事代行サービスが始まるなど、人材活用の幅は広がっています。足元の景気回復により雇用ニーズが高まるなか、人口の減少に伴って労働力人口の減少が懸念されており、今後も『外国人労働者』の増加傾向は続きそうです。

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