ホームマーケット週次・月次市場情報海外⼩売り企業の参⼊が相次ぐベトナム【アジア・オセアニア豆知識】

海外⼩売り企業の参⼊が相次ぐベトナム【アジア・オセアニア豆知識】

2018年2月1日

ベトナムでは経済成⻑に伴う中間所得層の増加で消費活動が活発化しています。旺盛な消費需要から世界中の⼩売り企業の進出が続いており、2017年は⼩売り企業の出店もしくは出店計画が加速しました。ベトナムはGDP(国内総⽣産)の7割以上を個⼈消費が占めていることから、個⼈消費が経済を押し上げる状況が今後も続きそうです。

旺盛な個⼈消費が経済を押し上げる

ベトナム政府が発表した2017年実質GDP成⻑率は前年⽐+6.8%となり、政府⽬標の+6.7%を上回ったうえ、2008
年以降10年間で最も⾼い成⻑率となりました。

また、アジア開発銀⾏(ADB)が昨年⾏った2018年のGDP成⻑率予想では、ベトナムの成⻑率はアジア各国・地域
の平均⽔準を上回ると予想されています。中でも経済成⻑のけん引役となっている業種は、サービス業や⼩売業で、2017年の⼩売業の販売額は前年⽐2ケタ増の過去最⾼になったと報じられており(2018年1⽉5⽇⽇本経済新聞等)、
旺盛な個⼈消費が経済を押し上げています。

こうした旺盛な個⼈消費に対して、海外企業からの注⽬度が⾼まっており、2017年は海外⼩売り企業が相次いで進出、または出店計画を発表しました(下表)。

特にコンビニエンスストアの出店が急増しており、同国の⼤⼿コンビニチェーンでは、2020年までに4,000店まで拡⼤させると発表しています。魅⼒的な⼩売り企業が相次いで進出することにより、ますます消費が活発化することが期待されます。