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【デイリー No.317】米国の金融政策(6月) ~経済の縮小ペースは鈍化との見方~

平成21年6月26日

 平素は弊社をお引き立て賜り、厚く御礼申し上げます。米連邦準備制度理事会(FRB)が24日に発表した連邦公開市場委員会(FOMC)の結果に基づき、以下の通り弊社の見方をご報告申し上げます。

<ポイント>
●FRBは、政策金利を従来の0.0%~0.25%と事実上のゼロ金利で据え置くことを決定しました。
●FRBは、経済活動はしばらく低調な状態が続くが、縮小ペースは鈍化しつつあるとの見方です。
●FRBは米国景気の回復に自信を深めていますが、回復の足取りは緩やかに留まりそうです。

1.利下げ以外の金融緩和政策を進める


(出所)米連邦準備制度理事会(FRB)
グラフはBloombergのデータを基に
三井住友アセットマネジメント作成

 FRBは07年9月から政策金利を引き下げてきました。現状では引き下げ余地が無くなり、利下げ以外に米中長期国債の購入による資金供給策など、非伝統的な金融緩和政策を進めています。

2.経済の縮小ペースは鈍化との見方

 FRBは24日、政策金利を従来の0.0%~0.25%と事実上のゼロ金利で据え置くことを決定しました。また、米中長期国債の購入額3,000億ドル、住宅ローン担保証券の購入額1兆2,500億ドルなどの量的緩和についても、従来発表した規模で継続していくことを示しました。
 FRBは今回の発表で、米国の経済活動は「しばらく低調な状態が続く」とした一方、「縮小ペースは鈍化しつつある」との見方を示しました。前回4月には、「縮小のペースこそ鈍化したように見受けられるものの、縮小を続けている」としていたことから、FRBの景気見通しには若干の改善が見られます。
 また、最近の金融市場では、FRBの大規模な金融緩和政策が物価上昇に繋がるとの懸念や、景気底打ちに伴って利上げの可能性があるとの見方も一部で浮上していました。しかし、今回FRBは物価が「しばらくの間は抑制される」と、これらの可能性を払拭する見通しを示しました。

3.今後の市場見通し

 FRBは金融システムの状況改善や、個人消費が安定化する兆し、企業の在庫調整の進展などから、今後の景気回復への自信を深めています。ただし、依然として雇用情勢が厳しいこと、住宅の資産価値が減少していること、金融機関の貸出基準が厳格化していることなどから、回復の足取りは緩やかに留まりそうです。
 米国の株式市場は、株価の先行きに慎重な見方が多い一方、景気の緩やかな回復への期待から、株価は底堅く推移しそうです。債券市場は、金融緩和が長引くと思われることが債券価格を支える一方、景気底打ち期待や国債の大量増発が悪材料となり、債券価格は一進一退となりそうです。米財政赤字などがドル安要因、投資意欲の回復がドル高要因となっていますが、為替市場は概ね一進一退と思われます。

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