【デイリー No.320】日銀短観(6月) ~前回の過去最低水準から反発~
平成21年7月2日
<ポイント>
●日銀短観の内容は、過去最低水準を記録した3月の前回調査から改善しました。
●最も注目される大企業製造業の業況判断指数は▲48と、10ポイント改善しています。
●企業の先行き見通しも改善が続いており、日銀短観は今後も緩やかに改善すると思われます。
1.3月の前回調査は過去最低水準
(出所)日本銀行
グラフはBloombergのデータを基に
三井住友アセットマネジメント作成
日銀短観の内容は3月の前回調査では、最も注目される大企業製造業の業況判断指数で過去最低となる▲58を記録しました。企業は雇用や設備の過剰感や、資金調達環境の悪化などを指摘しています。
6月調査は過去最低水準から反発
6月調査の大企業製造業の業況判断指数は、3月の前回調査と比較すると10ポイント改善の▲48となりました。同様に大企業非製造業の業況判断指数は、2ポイント改善の▲29となりました。6月の内容は、製造業において在庫調整が進み、生産が持ち直してきたことや、非製造業は下げ止まりが見られる一方、依然として低調であることを示しています。
このほか今回の結果が改善した要因として、企業の資金繰り環境が3月調査時点から改善したことが挙げられます。雇用についても、製造業を中心に先行きは過剰感が緩和されると回答した企業が増えました。
3.今後の市場見通し
大企業の先行きの判断指数によれば、3カ月後の業況判断指数は製造業で18ポイント、非製造業で8ポイント改善することが見込まれており、日銀短観は今後も緩やかに改善すると思われます。日本は在庫調整の進展により、4-6月期には他の先進国に先がけて実質GDP成長率が増加に転じる見込みです。しかし、海外需要の回復は緩やかで、雇用情勢の悪化も続くと見られ、景気の回復ペースは緩やかとなりそうです。
日本の株式市場は、株価の先行きに慎重な見方が多い一方、緩やかな景気回復が期待され、底堅く推移しそうです。債券市場は、景気の先行きが低調との見方から、国債に底堅い需要がある一方、今後の国債増発も影響し、債券価格は一進一退となりそうです。また、外国株式の上昇に伴う投資家のリスク許容度回復は円安要因ですが、先行きの不透明感から円買いも根強く、為替市場は概ね一進一退となりそうです。
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