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【デイリー No.321】米国のISM指数(6月) ~6カ月連続の改善~

平成21年7月3日

 平素は弊社をお引き立て賜り、厚く御礼申し上げます。米国サプライマネジメント協会(以下、ISM)1日に発表した6月のISM製造業景況感指数に基づき、弊社の見方をご報告申し上げます。

<ポイント>
●6月のISM製造業景況感指数は44.8ポイントと、6カ月連続の改善となりました。
●在庫調整の進展が、生産と雇用に対する下押し圧力を緩和しているものと思われます。
●ISM製造業景況感指数は、09年後半には50.0ポイントを上回る水準まで回復する見込みです。  

1.米国の製造業は、09年に入り改善


(出所)米国サプライマネジメント協会(ISM)
グラフはBloombergのデータを基に
三井住友アセットマネジメント作成

 米国の製造業は、08年後半以降急速に悪化しましたが、09年に入り、在庫調整の進展に伴う新規受注の回復などから、改善してきています。

2.6カ月連続の改善

 6月のISM製造業景況感指数は前月比2.0ポイント上昇の44.8ポイント(中立水準は50.0ポイント)と、6カ月連続の改善となりました。水準としては、08年9月に金融システム不安が発生する前の状況に戻ったと言えます。
 指数別に内訳を見ると、「新規受注・生産・雇用・入荷遅延・在庫」の5つの指数のうち、生産・雇用・入荷遅延が上昇し、新規受注・在庫が低下しました。今回の特徴は、在庫指数が低下し、生産・雇用が上昇していることです。在庫指数が30.8ポイントまで低下していることから、現状の在庫水準は不足感が強まっていると思われます。このため、在庫調整の進展に伴う需要の回復が、生産と雇用に対する下押し圧力を緩和しているものと思われます。

3.今後の市場見通し

 ISM製造業景況感指数は、製造業の活動の拡大・縮小の目安となる50.0ポイントを依然として下回っているものの、6カ月連続で改善してきました。今後、政府による公共事業などの景気対策が効果を表してくると思われることや、新規受注が改善基調にあることなどから、09年後半には50.0ポイントを上回る水準まで回復すると思われます。また、米国景気全体についても、09年後半以降は緩やかな回復が予想されます。
 米国の株式市場は、株価の先行きに慎重な見方が多い一方、景気の緩やかな回復への期待から、株価は底堅く推移しそうです。債券市場は、金融緩和が長引くと思われることが債券価格を支える一方、景気底打ち期待や国債の大量増発が悪材料となり、債券価格は一進一退となりそうです。米財政赤字などがドル安要因、投資意欲の回復がドル高要因となっていますが、為替市場は概ね一進一退と思われます。

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