【デイリー No.322】中国の製造業景況感指数(6月) ~4カ月連続で中立水準を上回る~
平成21年7月3日
<ポイント>
●6月の製造業購買担当者景況感指数は53.2ポイントと、4カ月連続で中立水準を上回りました。
●4~5月にかけ、新規貸出の監督強化などが改善を抑制しましたが、回復基調は続きそうです。
●中国経済や企業業績見通しなど、全体的な投資環境は改善方向にあると思われます。
1.製造業の景況感は中立水準以上を維持
(注) 中立水準は50ポイント
(出所)中国物流購入連合会
グラフはBloombergのデータを基に
三井住友アセットマネジメント作成
中国の製造業における景況感を示す製造業購買担当者景況感指数は、大型の景気対策や金融緩和政策などを背景に、活動の拡大・縮小の目安となる50.0ポイントを上回って推移しています。同指数は製造業約730社の購買担当者を対象に行われるものです。
2.4カ月連続で中立水準を上回る
6月の製造業購買担当者景況感指数(総合)は53.2ポイントと、4カ月連続で中立水準である50.0ポイントを上回りました。
指数の内訳をみると、先行きの動向を示す新規受注指数が55.5ポイント(5月は56.2ポイント)と、小幅ながら2カ月連続で悪化しています。これは、4~5月にかけて中国政府が商業銀行の新規貸出に対する監督を一旦引き締めたことなどが背景と思われます。しかし、6月の新規貸出は増加ペースが再び加速したとの指摘もあることや、5月中旬には家電・自動車の買い替え促進策を都市部に拡大する方針が示されていることなどから、景況感全体では底堅い推移を継続しそうです。
また、国内の需要だけでなく、輸出向け新規受注指数も51.4ポイントと、08年11月の29.0ポイントから7カ月連続で改善しています。米国をはじめとした先進国の需要は今後緩やかながら持ち直すと見られており、こうした要因も中国の製造業にとっては好材料となりそうです。
3.今後の市場見通し
中国経済は外需の低迷を、インフラ投資や消費促進などの内需刺激策が補う形で回復を続けています。中国本土および香港の株式市場では、中国経済の回復基調や世界経済の底打ち期待を背景に投資資金が回帰し、株価は上昇しています。株価上昇が急ペースであったことに伴う調整も予想されますが、中国経済や企業業績見通しなど全体的な投資環境は改善の方向にあり、株価は比較的底堅い展開を続けると思われます。
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