【デイリー No.458】中国の製造業景況感指数(1月) ~8カ月ぶりの低下ながら、堅調さが続く~
平成22年2月5日
<ポイント>
●1月の製造業購買担当者景況感指数(総合)は55.8ポイントと、8カ月ぶりに低下しました。
●一方、新規受注と生産が堅調な傾向は変わらず、輸出向け受注も3カ月ぶりに改善しました。
●国内の消費拡大と海外需要の持ち直しを受け、中国の製造業の堅調さは続きそうです。
1.景況感は2009年3月以降、安定した推移
(注) 中立水準は50ポイント
(出所)中国物流購入連合会
グラフはBloombergのデータを基に
三井住友アセットマネジメント作成
中国の製造業購買担当者景況感指数(総合)は、2009年3月以降、活動の拡大・縮小の目安である50.0ポイントを上回っています。特に、指数の構成要素のうち、先行きの動向を示す新規受注、現状の動向を示す生産がともに安定的に推移し、総合指数のけん引役となってきました。
2.8カ月ぶりの低下ながら、堅調さが続く
1月の製造業購買担当者景況感指数(総合)は55.8ポイントと、12月の56.6ポイントから8カ月ぶりに低下しました。ただし、内訳をみると、新規受注が59.9ポイント(12月は61.0ポイント)、生産も60.5ポイント(同61.4ポイント)と、中立水準を大きく上回って推移する傾向は変わらず、堅調さが続いていると思われます。
また、総合指数の算出に含まれない輸出向け新規受注も53.2ポイントと3カ月ぶりに改善しており、1月の結果は見かけ以上に堅調と思われます。年末年始にかけて、米国の個人消費が従来予想以上に底堅かったことも同国の指標などから確認されており、一服する可能性も見られていた外需への懸念が若干和らぎました。
3.今後の市場見通し
中国の製造業は、2009年は政府による活発なインフラ投資や、購入支援策を受けて急増した自動車販売などを背景に、堅調に推移しました。これら政府支援の一部は若干ペースを落としているものの、国内の賃金の伸びや都市化の進行による消費拡大が続くほか、外需の持ち直しも追い風となって、堅調な推移を続けそうです。
中国本土・香港の株式市場では、2009年年初の株価上昇ペースが急であったことや金融政策への懸念などから2009年半ばに一服感も見られましたが、比較的高い成長力を持つ中国経済や企業業績を評価する動きが再開しています。年初からの金融政策に関する決定が短期的な上値の抑制・調整材料となる可能性もありますが、中期的には中国・世界経済の回復期待、企業業績の上方修正期待などから、株価は底堅いと思われます。
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