【デイリー No.464】ユーロ圏のGDP成長率(10-12月期) ~成長率は大幅に減速~
平成22年2月17日
平素は弊社をお引き立て賜り、厚く御礼申し上げます。EU統計局が12日に発表したユーロ圏の10-12月期の実質GDP成長率などに基づき、弊社の見方をご報告申し上げます。
<ポイント>
●10-12月期の実質GDP成長率は前期比0.1%増と、7-9月期の同0.4%増から減速しました。
●減速した要因は、ユーロ圏全体のGDPの約3割を占めるドイツが大幅に減速したためです。
●ギリシャなどの財政問題が浮上しているため、ECBにはより慎重な金融政策が求められています。
1.2009年7-9月期は6四半期ぶりにプラス成長
(出所)EU統計局
グラフはBloombergのデータを基に
三井住友アセットマネジメント作成
ユーロ圏の実質GDP成長率は、2008年4-6月期以降、5四半期連続のマイナス成長となりましたが、2009年7-9月期には6四半期ぶりにプラス成長となっていました。
2.10-12月期の成長率は大幅に減速
ユーロ圏の10-12月期の実質GDP成長率は前期比0.1%増と、2四半期連続のプラス成長となりましたが、7-9月期の同0.4%増から大幅に減速しました。減速した要因としては、ユーロ圏全体のGDPの約3割を占めるドイツが7-9月期の前期比0.7%増から、10-12月期は同0.0%に減速したことが挙げられます。一方、2割強を占めるフランスは、同0.2%増から同0.6%増に成長率が加速しました。
こうした主要国の間でも成長率に違いが見られたのは、ドイツでは自動車買い替え支援策が2009年秋に終了したことにより、個人消費が抑制されたことが挙げられます。一方、フランスでは給付額を段階的に減少させながらも同様の支援策が継続しており、全体の個人消費を押し上げたものと見られます。
3.今後の市場見通し
ユーロ圏景気は、在庫の積み増しや米国・新興国景気の回復に伴う輸出の増加により、緩やかな回復を継続すると思われます。しかし、新たにギリシャなどの財政再建問題が浮上してきたことから、欧州中央銀行(ECB)は、異例の資金供給策の終了についてより慎重に検討し、政策金利の引き上げは2011年に持ち越されそうです。
ユーロ圏の株式市場は、景気回復に伴う企業業績の回復期待から、米国をはじめとした世界的な株価の上昇につれた緩やかな上昇も予想されます。債券市場は、当面は低金利政策が続くと見込まれますが、景気回復につれ先行きの利上げが意識されやすく、債券価格は緩やかに低下しそうです。為替市場は、ユーロ圏の一部の構成国への慎重な見方などがユーロの上値を抑え、緩やかなユーロ安も予想されます。
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