ホームマーケット日々のマーケットレポート豪中銀、前回に続き政策金利を据え置き【デイリー】/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

豪中銀、前回に続き政策金利を据え置き【デイリー】

2016年4月5日

【ポイント1】過去最低の2%を維持

インフレ見通しも維持

■オーストラリア準備銀行(RBA)は4月5日に開催した政策会合で、政策金利を2.00%に据え置くことを決定しました。ブルームバーグ社の集計によると、エコノミスト26名全員が据え置きを予想していました。

■インフレについては、これまでと同様、賃金の伸びや海外の物価が抑えられる状況が続くため、今後1年から2年は低位にとどまる、との見方が示されました。

【ポイント2】金融市場は安定化

豪ドル高に警戒感

■前回、前々回の会合では、新興国経済の先行きに対する警戒感の高まり、それによる金融市場の混乱について警戒的な見方が示されましたが、今回は「金融市場をめぐる不安感は後退しつつある」とされました。

■ただ、最近の米ドルに対する豪ドル高については、資源価格の上昇や、海外主要国の緩和的な金融政策によるものであり、国内経済に悪影響を及ぼす可能性を指摘しました。

【今後の展開】低インフレなどから、当面のところ政策金利は据え置きの見通し

■豪州の景気については、設備投資の不振を個人消費の拡大で補い、緩やかな回復を続けると予想されます。賃金の伸び悩みや資源価格の下落などから、インフレは当面、低位で推移する見通しです。

■先に述べた通り、最近の米ドルに対する豪ドル高に対して、RBAは警戒姿勢を見せていますが、緩やかな景気回復と低インフレを踏まえると、当面のところ政策金利を据え置く可能性が高いと見られます。

関連マーケットレポート