ホームマーケット日々のマーケットレポート好調なASEAN4のGDP(2016年4-6月期) フィリピンやインドネシアが牽引役/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

好調なASEAN4のGDP(2016年4-6月期)
フィリピンやインドネシアが牽引役 【デイリー】

2016年8月25日

【ポイント1】ASEAN4の成長率は加速

■東南アジアの経済は、中国景気の減速によって輸出が不振に陥り、足踏み状態が続いていましたが、各国の財政支出の増加などを受けて回復の傾向が見られます。特に、ASEAN4(フィリピン、インドネシア、タイ、マレーシア)の多くはGDP成長率が加速するなど好調さを増しています。

【ポイント2】フィリピン、インドネシアが好調

■フィリピン:2016年4-6月期の実質GDP伸び率は前年同期比+7.0%と、1-3月期(同+6.8%)から加速しました。政府支出に加え、投資と消費が増加しました。

■インドネシア:4-6月期GDPは同+5.2%と、前期(同+4.9%)よりも伸び率が上昇しました。イスラム教の断食月(ラマダン)に伴う個人消費やインフラ開発の政府支出が伸びました。

■タイ:4-6月期GDPは同+3.5%と、前期(同+3.2%)から加速しました。干ばつ被害の収束で農村所得が持ち直したこともあり、消費が伸びました。

■マレーシア:4-6月期GDPは同+4.0%と、前期(同+4.2%)から伸び率が縮小しました。消費は底堅かったものの、天候不順で農業部門が落ち込んだことが響きました。

【今後の展開】通貨は堅調に推移すると期待

■ASEAN4の通貨は、年前半、投資家のリスク回避の動きから対米ドルで下落しましたが、米国の利上げ観測の後退や中国景気の持ち直し傾向などから、戻り歩調となっています。相対的に経済が好調なASEAN4の通貨は、今後も堅調に推移すると期待されます。

関連マーケットレポート