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アジア経済は過去数十年にわたり、驚異的なペースで成長を続けています。多くの企業や投資家は、拡大する人口、低コストの製造拠点、貯蓄の増加といったアジア各国に共通する強みに魅せられてきました。経済成長率は、いずれの国や地域でも年率5%以上というのが当たり前のように捉えられています。こうした状況を背景に、エコノミストやアナリストは、アジアを“奇跡の経済”と呼んできました。
アジアではまず、「4頭の竜(Four Dragons)」と呼ばれた香港、韓国、シンガポール、台湾の経済成長が加速し、1990年代前半には先進国に準ずる存在になりました。続いて、「4頭の虎(Four Tigers)」と呼ばれるインドネシア、マレーシア、フィリピン、タイが台頭するようになってきました。
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アジア経済の奇跡は、1997-98年のアジア金融危機で突然、中断を余儀なくされました。しかし、その後約10年を経て、危機以前の水準を超えて回復し、年率5%を越える経済成長を再び実現しています。これに呼応して、アジアの株式市場も回復しており、最近では、多くの国・地域で最高値を更新しています。 |
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下記の表は、アジアの代表的株式指数の年初来騰落率を示したものです。 |
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金融危機以降、アジア経済は構造転換が進み、現在では各国・各地域が、独自の強みと成長の原動力を持っています。香港は、中国本土企業の資金調達拠点となりました。韓国と台湾では、製造業を中心に、製造・研究開発拠点を他のアジア各国へと移すべく、直接投資する動きが加速しています。シンガポールは近年、高付加価値商品の製造拠点という位置づけから、アジアにおける資産運用とプライベート・バンキング(富裕層向け資産管理サービス)の拠点へと変貌しつつあります。マレーシアやインドネシアなどの資源国は、石油、ヤシ油、木材などの商品が経済成長における強みとなっています。タイの観光産業は、インド洋津波の後、力強い回復を遂げました。フィリピンは、海外で働く同国民からの送金がGDPの13%を占めると試算されており、経済成長の原動力になっています。特筆すべきはベトナムであり、最近のWTO加盟により海外からの直接投資が今までになく大きく増加しています。 |
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