三井住友アセットマネジメント

本文へ移動します。


ホーム > お役立ち情報 > レポート・コラム > 宅森昭吉のエコノミックレポート > 経済指標解説 > 1月分「全国消費者物価指数」について


経済指標解説

1月分「全国消費者物価指数」について

02月26日午前9時現在

 

(1月分の結果)

 1月分の全国消費者物価指数・総合指数は2005年を100とした指数が99.4となり、前月比▲0.2%の下落、前年同月比は▲1.3%の下落となった。指数水準は93年2月分の99.2以来17年ぶりの低水準になった。しかし、前年同月比は比較可能な1971年以降で最大の下落率だった10月分の▲2.5%からみて1.2%ポイントマイナス幅が縮小した。

 また、生鮮食品を除く総合指数は99.2となり、前月比▲0.6%の下落、前年同月比は▲1.3%の下落となった。指数水準は93年3月分の99.0以来17年ぶりの低水準になった。婦人コート、牛どん、電気代やガス代などが下落したが、灯油が前年同月比14カ月ぶりに上昇に転じた。前年同月比は▲1.3%の下落で09年12月分と同じだったが、1971年以降で最大の下落率であった09年8月分の▲2.4%から1.1%ポイント下落率が縮小している。前年同月比は08年7月分・8月分の+2.4%をピークに上昇ペースが大きく鈍化し、デフレギャップを背景に、09年3月分・4月分で前年同月比はともに▲0.1%と、07年9月分(▲0.1%)以来のマイナスに転じた。10年1月分で11カ月連続の前年同月比減少になったが、前年に原油価格がかなり低下していた時期に入っている反動でマイナス幅が縮小する局面になっている。

 また、食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合指数(通称コアコア)は97.5となり前月比▲0.8%の下落、前年同月比は▲1.2%の下落となった。指数水準は92年3月分の96.9以来18年ぶりの低水準になった。前年同月比は1971年以降で最大の下落率となった09年12月分と同じだった。

 ESPフォーキャスト調査(2月調査:括弧内は前回1月調査)によると、全国消費者物価指数・生鮮食品を除く総合の前年同期比の予測平均値は、10年1~3月期▲1.08%(▲1.06%)、4~6月期で高校の授業料無料化などの影響で▲1.17%(▲1.17%)と若干マイナス幅が拡大し、7~9月期▲0.95%(▲0.97%)とマイナスが続く見込みだ。調査期間最後の12年1~3月期も▲0.18%(▲0.19%)とマイナスである。デフレ傾向はしばらく続くというのがコンセンサスだ。

(2月分の暫定的予測)

 2月分の全国消費者物価指数・総合の前年同月比は▲1.2%程度と1月分の▲1.3%からマイナス幅が縮小するとみる。エネルギー価格の下落率縮小(一部上昇)や、肉類をはじめとする生鮮食品を除く食料の下落率縮小などが主因になろう。2月分の前月比は▲0.2%程度とみる。

 2月分の全国消費者物価指数・生鮮食品を除く総合の前年同月比は▲1.2%程度と1月分の▲1.3%からマイナス幅が縮小すると予測する。2月分の前月比は0.0%程度とみる。なお、季節調整値でみた09年12月分全国消費者物価指数・生鮮食品を除く総合は予測通りなら99.5程度になる。09年2月分:101.0、3月分:101.0、4月分:100.8、5月分:100.5、6月分:100.2、7月分:100.0であることから、前年同月比は当面マイナスであるものの、公立高校の授業料無料化など政策変更による影響を除けば、前年同月比マイナス幅は10年の年央にかけて緩やかに縮小していくものと予想される。

 また、2月分の食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合の前年同月比は▲1.1%程度と1971年以降で最大タイだった1月分の▲1.2%からマイナス幅が縮小するとみる。2月分の前月比は▲0.1%程度になろう。

 関連データである東京都区部(速報)の総合2月分前年同月比は▲1.8%と1月分の▲2.1%に比べ0.3%ポイントマイナス幅が縮小した。2月分の前月比は0.0%だ。一方、大阪市の総合2月分前年同月比は▲1.9%で1月分の▲1.9%と同じだった。2月分の前月比は▲0.2%だった。

 2月分の生鮮食品を除く総合の前年同月比は、東京都区部(速報)は▲1.8%で1月分の▲2.0%から0.2%ポイントマイナス幅が縮小した。2月分の前月比は+0.1%だ。また、大阪市では2月分の前年同月比▲1.7%で1月分の▲1.8%から0.1%ポイントマイナス幅が縮小した。2月分の前月比は▲0.1%だった。

 東京都区部(速報)の食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合2月分前年同月比は▲1.3%と1月分の▲1.4%から0.1%ポイントマイナス幅が縮小した。なお比較可能な1971年以降で最大の下落率は01年3月分の▲1.8%だ。2月分前月比は▲0.1%だった。一方、大阪市では2月分前年同月比は▲1.8%と1月分の▲1.8%と同じだった。2月分の前月比は▲0.3% だった。

 

宅森昭吉(たくもりあきよし)
当社チーフエコノミスト

著書

:「ジンクスで読む日本経済」(東洋経済新報社、1988/12)
「日本経済「悲観神話」はもういらない」(中央公論新社、2003/04)

その他

:総務庁統計局「個人消費動向の的確な把握のための検討会」委員
経済企画庁「動向把握早期化委員会」委員などを歴任。
現在、経済企画協会「ESP景気フォーキャスト調査委員会」委員、
内閣府「景気ウォッチャー調査研究会」委員

最新記事

■この資料は、情報提供の目的で三井住友アセットマネジメント株式会社が作成したものであり、投資勧誘を目的として作成されたもの、または金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。

■この資料に基づいてとられた投資行動等の結果については、当社は一切責任を負いません。

■この資料は、当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。

■この資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。

■この資料の著作権は、当社に帰属します。当社の事前承認なくこの資料の全部もしくは一部を引用または複製、転送等により使用することを禁じます。

■この資料にインデックス、統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者許諾者に帰属します。

■この資料の内容は、当社が行う投資信託および投資顧問契約における運用指図、投資判断とは異なることがありますので、ご了解ください。