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経済指標解説

1月分「機械受注」について

03月10日午前9時現在

-1月分機械受注(除船電民需)前月比は▲3.7%と2カ月ぶりの減少-

-内閣府判断「機械受注は、下げ止まりつつある」に上方修正-

 

 

●1月分機械受注(除船電民需)の前月比は▲3.7%と予想通り2カ月ぶりの減少になったが、これは12月分の同+20.1%という高い前月比の反動減によるもので、基調はしっかりしてきているとみられる。内閣府は基調判断を「下げ止まりつつある」に4カ月ぶりに上方修正した。

●製造業は前月比+3.3%と2カ月連続の増加となった。12月分が前月比+17.1%と大きく伸びたあとの増加なので、強い基調と言えよう。15業種中、9業種が増加で6業種が減少になった。「紙・パルプ工業」、「非鉄金属」、「自動車工業」の3業種は3カ月連続前月比で増加した。一方、非製造業(除船電民需)は前月比▲12.9%と2カ月ぶりの減少となった。非製造業全体では、同▲22.5%となった。8業種中、3業種が増加で5業種が減少になった。非製造業は、弱含みの内需を反映し、製造業とは対照的に基調は弱めであると言えよう。

●10年1~3月期の機械受注(除船電民需)見通しは前期比+2.0%であるが、2・3月分の前月比をゼロとすると1~3月期は前期比+4.3%と見通しを上回る計算になる。1~3月期は3月分が発表になると季節調整替えが行われ、実績が見通しを下回る傾向があることが懸念材料だが、今回の見通しを計算する時に使用した達成率は89.8%であり、単純集計値から1割強慎重にみた前期比見通しである。製造業に関し同様に2・3月分の前月比をゼロとすると1~3月期は前期比+6.9%と見通しの+2.3%を上回ることになる。外需の強い動きにサポートされている製造業を中心に、1~3月期の機械受注(除船電民需)は2四半期連続増加の可能性が十分あるものとみられる。

 

●3月18日発表の1月分景気動向指数・改定値では、先行CIには実質機械受注が新たに加わる。実質機械受注は前月差では▲0.11程度の寄与度になるとみた。他の系列の数字が速報値と同じなら先行CI前月差は+2.1程度で速報値の+2.4から下方修正になるとみた。また、先行DIは速報値では70.0%だったが、改定値では、実質機械受注がプラス符号で加わることになるので、他の系列の数字が速報値と同じならば72.7%に上方修正されると予測する。

宅森昭吉(たくもりあきよし)
当社チーフエコノミスト

著書

:「ジンクスで読む日本経済」(東洋経済新報社、1988/12)
「日本経済「悲観神話」はもういらない」(中央公論新社、2003/04)

その他

:総務庁統計局「個人消費動向の的確な把握のための検討会」委員
経済企画庁「動向把握早期化委員会」委員などを歴任。
現在、経済企画協会「ESP景気フォーキャスト調査委員会」委員、
内閣府「景気ウォッチャー調査研究会」委員

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