経済指標解説
2月分「機械受注」について
04月08日午前9時現在
-2月分機械受注(除船電民需)前月比は▲5.4%と2カ月連続の減少-
-内閣府判断「機械受注は、下げ止まりつつある」で据え置き-
●2月分機械受注(除船電民需)の前月比は▲5.4%と予想に反し2カ月連続の減少になった。しかし、3月分が+4.3%の前月比になれば、1~3月期の見通し前期比+2.0%は達成(3月分では季節調整替えが行われるため、この試算は過去の数字が不変と仮定したものだが)できるので、基調はしっかりしているとみられる。その証拠に、内閣府は基調判断を「下げ止まりつつある」と先月分から据え置いた。
●製造業は前月比▲0.3%と3カ月ぶりの減少となった。12月分が前月比+17.1%と大きく伸びたあと、1月分も+3.3%の増加だったあとの伸び率としては、基調はしっかりしていると言えよう。15業種中、7業種が増加で8業種が減少になった。「自動車工業」は4カ月連続前月比で増加した。一方、非製造業(除船電民需)は前月比▲4.0%と2カ月連続の減少となった。非製造業全体では、同+8.2%となった。電力業が同+45.9%と大きく伸びたからだ。8業種中、4業種が増加で4業種が減少になった。非製造業は輸出に牽引されている面がある製造業と比較すると基調は弱めであると言えよう。
●また、2月分では外需は前月比+8.4%、前年同月比+137.3%と強い伸び率になった。また、中小企業の動きを反映している部分がある代理店受注は前月比+2.9%、前年同月比+16.5%と前月比・前年同月比ともに2カ月連続増加になった。中小企業の設備投資の先行き見通しに明るい兆しが見えてきた可能性があるとみられる。
●4月21日発表の2月分景気動向指数・改定値では、先行CIには実質機械受注が新たに加わる。実質機械受注は前月差では▲0.17程度の寄与度になるとみた。他の系列の数字が速報値と同じなら先行CI前月差は+0.7程度で速報値の+1.0から下方修正になるとみた。また、先行DIは速報値では90.0%だったが、改定値では、実質機械受注がプラス符号で加わることになるので、他の系列の数字が速報値と同じならば90.9%に上方修正されると予測する。実質機械受注がプラス符号になることは3カ月移動平均でみて増加基調が続いていることを裏付ける材料と言える。
宅森昭吉(たくもりあきよし)
当社チーフエコノミスト

- 著書
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:「ジンクスで読む日本経済」(東洋経済新報社、1988/12)
「日本経済「悲観神話」はもういらない」(中央公論新社、2003/04) - その他
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:総務庁統計局「個人消費動向の的確な把握のための検討会」委員
経済企画庁「動向把握早期化委員会」委員などを歴任。
現在、経済企画協会「ESP景気フォーキャスト調査委員会」委員、
内閣府「景気ウォッチャー調査研究会」委員
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