マーケットレポート

MARKET REPORT

中国の政治スケジュール(中国)【キーワード】

2014年08月13日

<今日のキーワード>
中国では、中国共産党(以下、党)が政治・社会の指導的立場にあります。党は5カ年計画に見られるように、5年間を一つの目安として政治を運営するほか、各年においても、3月には全人代、10月や11月には党幹部の全体会議を開くなど、重要イベントに一定のパターンがあります。各会議で重要な政策決定があることも多く、そのスケジュールを把握しておくことは、有用と思われます。

【ポイント1】例年の政治のパターンは経済にも影響

夏から秋には、景気の底堅さが増す
■中国の政治日程を大まかに見ると、年初から3月は全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の準備、春から初夏は景気を確認しながら改革に着手、夏は現体制と党長老との意見調整、秋は新方針や人事の発表、冬は翌年方針の作成に充てられる例が多く見られます。経済では、春ごろに景気懸念が高まりやすく、その後の政府の対応などを確認し、夏から秋に底堅さが増す例が多くあります。

【ポイント2】習近平氏の権力掌握が進む

元最高幹部の汚職摘発は象徴的
■党は毎夏、避暑地・北戴河において、現体制と党長老との意見のすり合わせを行います。これは、秋に開く幹部全体での重要会議で新方針や大型人事を発表する前の根回しと言えます。

■今夏の注目は「重大な規律違反」が指摘されている石油閥の大物・周永康氏の処分です。従来、最高幹部の経験者は、検察の手が及ぶことはないと見られていましたが、今回は党籍はく奪など厳しい措置が想定されます。これは習近平体制の権力掌握が急速に進んでいることを示し、国営企業改革を進めるための布石とも見られます。

【今後の展開】国営企業改革に注目、来年は次期5カ年計画の策定へ

■「市場原理の導入」が具体化する局面へ
今後は、習体制の掲げる「市場原理の導入」の具体化に注目です。習氏の権力掌握とともに、既得権益層から改革への反対は難しくなっています。また、国営企業やインフラ投資への民間資本の受け入れ案件も徐々に増えてきました。民営化の波は今後の株価に好影響、との期待も聞かれます。

■来年は、次の5カ年計画の重要テーマが決まる
2015年は、第13次5カ年計画(2016年~2020年)の策定に着手する時期となります。2015年に重大方針として発表された政策は、その後の5年間に大きな影響を与える可能性があり、中長期の投資テーマを探るうえで、注目の一年となりそうです。