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「季節予報」は、暖かい秋(日本) 【キーワード】

2016年9月29日

<今日のキーワード>
気象庁は先行き1カ月、3カ月を対象に大まかな天候を予想し、「季節予報」として発表しています。今年の10~12月の予報によれば、東日本、北日本は高めの気温が予想されます。西日本は平年並みです。注目されるのはラニーニャ現象(エルニーニョ現象とは逆に赤道周辺の海水温度が低下)が発生していると見られることです。ラニーニャが進行すると、日本の気温は高めになる傾向があります。

【ポイント1】台風被害、長雨で野菜価格が上昇

今後は徐々に沈静化の見通し

■北海道、東北を襲った台風や長雨の影響により、野菜価格が上昇しています。独立行政法人「農畜産業振興機構」が9月20日に発表した、「野菜の需給・価格動向レポート」によれば、9月時点の価格は殆どの野菜で平年を上回っています。ただし、台風後は天候の回復もあり、今後の野菜価格は、依然として平年値を上回るものの、ピーマンを除き、キャベツ、玉ねぎ、はくさい、レタスなどでは値下がりが見込まれるようです。

【ポイント2】秋の「季節予報」は、例年より暖かい

猛暑に引き続き気温は高め

■気象庁は9月23日に「季節予報」を公表しました。それによれば10~12月の天候は、東日本では10月が気温が高く、11月、12月はほぼ平年並みの予報です。北日本では北からの寒気の影響が小さく、向こう3カ月とも平年並みか高い見込みです。

■西日本に関しては、10月の気温は高いものの、12月については、大陸からの寒気の影響を受けやすく、平年並みか、低めを予想しています。降水量に関しては、北日本が平年並みか多い予想ですが、その他の地域は、ほぼ平年並みとなっています。

【今後の展開】ラニーニャ現象が発生

気象庁は9月9日に、ラニーニャ現象が発生していると見られる、との発表を行っています。ラニーニャは、エルニーニョとは逆に、南米ペルー沖から太平洋中央部の海水温度が通常より下がる現象です。これが発生すると、日本の気象に関連する、インドネシアやフィリピン沖の海水温は逆に高くなります。

■このため、ラニーニャが発生すると、太平洋高気圧が強まる可能性が高まります。エルニーニョと比べ、ラニーニャはさほど大きな気象変動を起こさないと言われていますが、今後の動向が大いに注目されます。

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