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第1回「米大統領候補討論会」(米国)【キーワード】

2016年9月28日

<今日のキーワード>
米国では11月8日の大統領選挙を控え、民主党はヒラリー・クリントン氏、共和党はドナルド・トランプ氏を正式候補とし、それぞれが経済政策や移民政策などについて互いの主張を展開してきました。両者は、計3回の「大統領候補討論会」において直接対決します。第一回目は26日にニューヨーク郊外で行われ、テレビやインターネットなどで生放送されました。

【ポイント1】これまでで最も注目されている「米大統領候補討論会」

どちらの候補者が大統領にふさわしいか、有権者にアピール!

■現地時間9月26日の夜、第1回「大統領候補討論会」は様々なメディアで生放送され、テレビの視聴者数は8,300万人余りと過去最多となり、大変注目度の高いものとなりました。


■「大統領候補討論会」では、政策内容だけでなく、表情や口調、人間性など、どちらの候補者が大統領によりふさわしいか、有権者にアピールすることとなります。26日は、民主党のクリントン氏は真っ赤なスーツ、共和党のトランプ氏は青いネクタイ姿で登場しました。

【ポイント2】トランプ氏は持論を展開

クリントン氏はこれに冷静に対応した印象

■第1回となる今回は、「米国の進路」、「繁栄」、「安全保障」がテーマとなり、各30分づつ、計90分間の白熱した論戦が交わされました。具体的には、雇用や人権、日本など同盟国との安全保障問題などについて議論されました。

■トランプ氏は、自由貿易によるメキシコなどへの雇用流出といった持論を展開し、いつものように既存政治を批判し、現行の経済・社会に対する国民の不満をクリントン氏に向けました。一方、クリントン氏はこれらに冷静に対応し、発言内容などでも大きな失点はなかったと見られます。

【今後の展開】両者に大差は生まれず、残りの「大統領候補討論会」にも注目

■今回の討論会で両者が展開した政策や批判はこれまで両者が主張してきた範囲内のものでしたが、礼儀や好感度といった点など全体的にクリントン氏が優勢であったように見られました。討論会が終了した後の市場の反応を見ると、日米ともに株高となったほか、メキシコペソが上昇しており、金融市場はクリントン氏に軍配を上げた模様です。一方、討論会終了後にはクリントン氏、トランプ氏ともに今回の討論会での勝利を宣言し、各種メディア調査の結果もまちまちとなりました。今回の討論会では選挙戦の流れを大きく決定づけるほどの差はなかったと考えられ、10月9日、19日に開催予定の残り2回の「大統領候補討論会」も注目されます。

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