マーケットレポート

MARKET REPORT

インドのインフレ動向
インフレ鎮静化により、利下げが見込まれる 【デイリー】

2016年09月21日

【ポイント1】消費者物価指数は鈍化

卸売物価指数は若干上昇

■16年8月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比+5.0%と、7月の同+6.1%からインド準備銀行(中央銀行、RBI)が17年3月時点の目標としている水準まで鈍化しました。主に食品価格(野菜と豆類)の下落が寄与しました。

■一方、8月の卸売物価指数(WPI)は、原油価格のベース効果もあり同+3.7%と、7月の同+3.5%から若干上昇しました。

【ポイント2】インフレは鎮静化へ

食品価格の下落が寄与

■RBIが目標とするインフレ指標はCPIで、その構成要素の39%を占める食品の動向が注目されます。

■今年のモンスーン期(6-9月)は、農産物生産にとって最も重要と見られる7月に充分な雨が降り、カリフ期(6-9月作付)農産物の作付面積は前年同期比+4.2%増加しました(9月9日現在)。既に物価上昇の主因と見られる野菜や豆類の価格の伸び鈍化もあり、食品インフレの鎮静化傾向が続いています。

【今後の展開】RBIは利下げが見込まれ、消費拡大による景気加速も

■足元で、RBIが17年3月時点の目標としている水準に到達したインフレ率は、食品インフレの鎮静化などにより鈍化傾向が続くと見込まれます。このため、10~12月中の利下げが見込まれています。

■RBIによる利下げに加え、順調な降雨による農産物生産増加や、8月以降の公務員賃金の引き上げを反映し、堅調な消費を中心として年後半にかけて経済は勢いを増すと見られます。インドの債券、株式、為替には追い風になりそうです。

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