マーケットレポート

MARKET REPORT

トルコの金融政策(2016年9月)
金利誘導レンジ上限の引き下げを継続 【デイリー】

2016年09月23日

【ポイント1】上限金利を引き下げ

■トルコ中央銀行(以下、中銀)は22日、金利誘導レンジ上限の翌日物貸出金利を0.25%引き下げ、8.25%とすることを発表しました。16年3月以来、翌日物貸出金利の引き下げが続いています。

■一方、主要な政策金利である1週間物レポ金利は7.50%に、金利誘導レンジの下限の翌日物借入金利は7.25%に、それぞれ据え置きました。

【ポイント2】生産は鈍化、物価も低下

■7月の鉱工業生産は前年比▲4.9%と、市場予想(ブルームバーグ集計)の同+1.3%を下回り、久しぶりにマイナスとなりました。7月のクーデター未遂に加え、欧州景気の減速から輸出が鈍化したことなどが影響したと考えられます。

■8月の消費者物価指数は前年同月比+8.05%と、市場予想(ブルームバーグ集計)の同+8.40%を下回りました。中銀の物価目標(+5.00%)を未だ上回っていますが、16年4月以来、前月から低下しました。

【今後の展開】金融緩和は継続の見込み、トルコリラは当面安定を模索

■金融政策決定会合の声明文では、これまで用いられてきた「引き締め的な金融政策を継続する」という表現が、今回は「慎重な金融政策を続ける」へと変更されました。こうしたことから、中銀は今後も金融緩和を継続すると見込まれます。米国で利上げが見送られたことから新興国通貨が選好され、トルコリラは足元では底堅い動きとなっています。ただし、再び政治的な混乱が起きれば資金逃避の懸念があり、トルコリラは当面安定を模索する展開となりそうです。