マーケットレポート

MARKET REPORT

トルコは金融政策を据え置き
トルコリラは安定を模索へ 【デイリー】

2016年10月25日

【ポイント1】金融政策据え置き

8か月ぶりの据え置き

■トルコ中央銀行(以下、中銀)は20日、主要な政策金利である1週間物レポ金利を7.50%に、翌日物貸出金利を8.25%に据え置きました。翌日物貸出金利の据え置きは、今年2月以来8カ月ぶりとなります。

■トルコリラの対ドル相場が過去最安値を更新していたなかで、中銀は、「足元の為替レートの動きやその他のコスト要因がインフレ率の改善を制限しており、慎重なスタンスが必要である」と説明しました。

【ポイント2】トルコ政府が通貨安を懸念

為替が安定すれば利下げ再開も

■これまでエルドアン大統領をはじめ政府関係者は一貫して利下げの必要性を主張し、中銀は政府の意向に沿って今年3月から利下げ(翌日物貸出金利の引き下げ)を続けてきました。しかし、今回は政府関係者から利下げ見送りを示唆する発言が出ていました。

■今月の声明文では、今後の金融政策は「データ次第」とする文言が追加され、金融政策の方向性は示されませんでした。ただし、景気の弱さが見込まれるなかで、政府が利下げを志向し、為替レートが安定すれば利下げは再開されると見られます。

【今後の展開】トルコリラは安定を模索へ

■今回の金融政策決定はトルコ政府の通貨安に対する懸念の表れであり、政府が早い段階で通貨安を警戒する姿勢を見せたことは前向きに評価できます。市場も金融政策決定のアナウンス後、株・債券・通貨のトリプル高で反応しました。トルコリラは当面安定を模索する展開となりそうです。

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