ホームマーケット日々のマーケットレポートアジア・オセアニアのリート市場の動向(2017年10月)市場全体の過去1年騰落率は20%超(円ベース)/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

アジア・オセアニアのリート市場の動向(2017年10月)
市場全体の過去1年騰落率は20%超(円ベース)【デイリー】

2017年11月15日

【ポイント1】3市場とも堅調

米国リートが下落する中、上昇

■17年10月のアジア・オセアニアリート市場を現地通貨ベースで見ると、香港、シンガポール、オーストラリア市場ともに堅調でした。

■香港市場は、主要銘柄であるリンク・リートの物件売却計画に関する投資家への還元期待等から、月の後半にかけて上昇しました。

■シンガポール市場は、7-9月期GDP成長率が市場予想を大幅に上回ったことを受けた景況感の改善等が後押しとなり、上昇しました。

■オーストラリア市場は、堅調な国内景気を反映した経済指標や業績期待等から続伸しました。

【ポイント2】円ベースも3市場とも上昇

全体の過去1年騰落率は20%超

■17年10月の同市場の騰落率を円ベースで見ると、3市場とも上昇しました。ただし、円相場が豪ドルに対して円高となったため、オーストラリア市場は為替効果がマイナスに寄与し、小幅な伸びとなりました。

■円ベースで過去1年の騰落率を見ると、アジア・オセアニア市場全体では20%を超える上昇となっており、堅調です。

【今後の展開】投資家からの評価がさらに高まる展開

■アジア・オセアニアリート市場は、米欧の中央銀行が金融政策の正常化を緩やかに進めるため長期金利の上昇と通貨の下落余地が限られるとの見方が広がる中で、投資家からの評価がさらに高まる展開が見込まれます。各国・地域経済の拡大と不動産市況の改善に伴う安定的な賃料収入や物件売買等を通じた利益成長が見込まれることに加え、相対的な配当利回りの高さや財務の健全性からも、アジア・オセアニアリート市場は注目されそうです。

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