マーケットレポート

MARKET REPORT

南アフリカの格下げ(2017年4月)
S&Pが南アフリカの債務格付けを格下げ 【デイリー】

2017年04月04日

【ポイント1】外貨建て債務は投機的格付けに

自国通貨建ては投資適格に止まる

■4月3日に米国の大手格付け会社であるスタンダード&プアーズ(以下、S&P)は、南アフリカの長期債務格付けを1ノッチ引き下げ、外貨建て債務の格付けは「BBB-」から「BB+」へ、自国通貨建て格付けは「BBB」から「BBB-」としました(今後の見通しは外貨、自国通貨ともにネガティブ)。これで、外貨建て債務の格付けは投資適格の地位を失い、投機的格付けとなりました。


■S&Pは、6月に南アフリカの債務格付けレビューを予定していましたが、今回はその約2カ月前での格下げとなりました。ズマ大統領は、3月30日に突然の内閣改造を行いました。その中で、財政健全化を主張し、市場からの信認が高かったゴーダン財務相が更迭され、政局が一段と不安定になったとの判断が、格下げの主な理由です。

【ポイント2】通貨は足元で下落

年明け以降、好調だった展開が反転


■南アフリカの経常収支はここ数年改善傾向にあり、高金利も投資家の需要を高めてきました。

■ランドは、今年に入ってから堅調で、 3月24日には年初来+10%近く上昇していましたが、4月3日時点でほぼ年初の水準まで下落しました。

【今後の展開】南アフリカランドには一段の下落余地も

■今回の出来事で、S&Pが更に格下げを行う可能性もあり、ムーディーズやフィッチなど、他の大手格付け会社も続いて格下げを行う公算が大きいと判断されます。

■経常収支の改善や高金利としての魅力、資源価格の底入れなどは引き続きランドのプラス材料ですが、当面は今後の政局の動向や大手格付け会社による格下げがより意識され、ランドは神経質な展開となる可能性が高いと予想します。

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