ホームマーケット日々のマーケットレポート日本企業の業績動向(2016年12月)3期連続の最高益更新見通しに、来期業績も改善/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

日本企業の業績動向(2016年12月)
3期連続の最高益更新見通しに、来期業績も改善【デイリー】

2016年12月14日

【ポイント1】2016年度の業績見通し

経常利益が増益に転換

■当社の企業業績見通し(SMAMコアリサーチ・ユニバース221社(金融除く)、12月時点)によれば、2016年度の経常利益は前年度比+1.8%の増益に上方修正され、3期連続の過去最高益更新の見通しとなりました。為替前提を前回(9月時点)の1ドル=100円から110円に見直したことが上方修正の主な要因です。

■製造業の経常利益は同▲2.6%と、前回(同▲6.5%)から改善し、非製造業は同+9.2%と、前回(同+6.5%)より加速する見通しです。

【ポイント2】2017年度の業績見通し

製造業の牽引で13%増益

■2017年度の企業業績も、経常利益で33.8兆円(前年度比+13.2%)と、過去最高益を更新する見通しです。製造業の経常増益率は+16.2%と高い伸びが予想され、全体をけん引すると見込まれます。セクター別では、為替の影響の大きい自動車が突出していますが、産業用機械、精密機器等多くのセクターが上方修正されました。為替前提は1ドル=110円、1ユーロ=115円です。

【今後の展開】業績が株価をサポート

■リビジョン・インデックス(業績が上方修正された企業から下方修正された企業の比率を差し引いた指数)を見ると、足元で大きく反転し、マイナスからプラス圏に転換しました(12月1日時点)。今後企業業績が上方修正されると共に、同インデックスの一段の上昇が見込まれ、日本株式市場のサポート材料となりそうです。

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