マーケットレポート

MARKET REPORT

ブラジルの金融政策(2017年4月)
1.00%の利下げ:一段の追加利下げも示唆 【デイリー】

2017年04月13日

【ポイント1】予想通り1.00%利下げ

約8年振りの大幅利下げ

■ブラジル中央銀行(以下、中銀)は、4月12日の通貨政策委員会で、政策金利を現行の12.25%から11.25%に引き下げることを全会一致で決定しました。1.00%の利下げは、事前に中銀総裁などが示唆していたこともあり、市場予想(ブルームバーグ)と一致しました。これで、昨年10月からの累積利下げ幅は3.00%に達しました。

【ポイント2】今後の追加利下げを示唆

インフレ率の鈍化などが主な理由

■17年3月の消費者物価指数は前年同月比で+4.57%と一段と鈍化し、インフレ沈静化傾向が続いています。中銀は声明で、最近のインフレ率の動向は好ましいと評価しており、食品価格の鈍化などにより当面は同様の傾向が続く可能性が高いと指摘しました。

■中銀は、インフレ予想調査などに基づけば、さらに金融緩和を行う余地があるとしています。金融緩和の規模やペースについては、インフレ率の動向に加え、ブラジル景気や財政改革の状況、世界情勢の不透明感などを総合的に勘案して決まっていくとみられます。

【今後の展開】ブラジルレアルは底堅い展開を予想

■金融緩和は金利面でのレアルの魅力度をやや低下させますが、ブラジル景気の回復要因として市場から好意的に受け止められており、相対的には高金利通貨としての魅力があることには変わりません。また、ブラジル政府による財政再建への期待感などから、資金の流入が期待できる環境にあるとみられます。

■地政学リスクなどがブラジルなどの新興国通貨の下落につながる局面もあるでしょうが、上述のような要因を背景にレアルは堅調な動きが続くと予想します。

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