マーケットレポート

MARKET REPORT

米国の金融政策(2016年9月)
政策金利は据え置き:景気・物価動向を見極め 【デイリー】

2016年09月23日

【ポイント1】政策金利を据え置き

政策金利の見通しを下方修正

■9月20日、21日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)は、市場の予想通り政策金利(FFレート)の誘導レンジを0.25%~0.50%で据え置くことを決定しました。

■声明文では、「利上げの根拠が強まってきた」うえ、「経済見通しに対するリスクも上振れと下振れで概ね均衡」しましたが、「当面は委員会の目標に向けた進捗の状況をさらに見極める」とされました。

■FOMC参加者による経済予測は、16年の成長率および17年の物価見通しが小幅下方修正されました。政策金利の見通しも、16年が0.25ポイントの利上げを2回から1回、17年が同じく3回から2回に下方修正されています。

【ポイント2】株式・債券相場は上昇

利上げの速度は緩慢との見方

■声明文の公表後、株価は大幅に上昇、10年国債利回りは低下、為替市場ではドルが主要通貨に対して下落しました。声明文には「利上げの根拠は強まってきた」との文言がありましたが、FOMCメンバーによる政策金利見通しの下方修正などを受けて、利上げは継続されても、その速度は緩慢なものになるとの見方がさらに強まったためです。

【今後の展開】緩慢なペースでの利上げ、金融資産には追い風となる見込み

■物価上昇率は米連邦準備制度理事会の目標である+2%を下回っています。失業率が完全雇用の水準と言われる5%を下回っているため、今後も利上げは継続されると予想されますが、その速度はやはり緩慢なものとなる可能性が高いと考えられます。

■利上げの速度が緩やかなものにとどまる見通しであることから、国債利回りは当面、落ち着いた動きが予想されます。一方、株価は、物価安定の下での緩やかな景気拡大、企業収益の改善を背景に、堅調に推移する見込みです。