マーケットレポート

MARKET REPORT

米国のGDP成長率(2017年1-3月期速報値)
国内需要が順調に拡大【デイリー】

2017年05月01日

【ポイント1】成長率は前期から鈍化

個人消費の減速と在庫投資の減少が主因

■米商務省が2017年4月28日に公表した2017年1-3月期の実質GDP成長率(速報値)は、前期比年率+0.7%となり、市場予想の同+1.0%、前期の同+2.1%を下回りました。個人消費の減速と在庫投資の減少が成長率減速の主因です。

【ポイント2】天候要因等で消費が低迷

良好な雇用・所得環境は不変

■需要項目別に見ると、個人消費は前期比年率+0.3%にとどまりました。前期の同+3.5%から急減速しましたが、暖冬の影響や税還付の後ずれなど一時的な要因によるところが大きく、良好な雇用・所得環境に変調をきたしたわけではありません。

■設備投資は同+9.4%となり、前期の同+0.9%から強まりました。構築物投資が同▲1.9%から同+22.1%へと急回復したためです。一方、在庫投資の実質成長率に対する寄与度は同▲0.9%でした。今回の在庫投資の大幅減により、在庫調整はほぼ一巡したと考えられます。

■純輸出の実質成長率に対する寄与度は、前期の同▲1.8%から同+0.1%へとプラスに転換しました。在庫投資の縮小を反映して、輸入の伸びが鈍化したことによるものです。

【今後の展開】株価は、景気・企業収益の拡大を織り込む展開へ

■天候など一時的要因の影響が一巡する4-6月期以降、成長率は加速する見通しです。利上げは継続される見通しですが、物価が低い水準で落ち着いているため、そのペースは緩慢と考えられます。

■GDP成長率の鈍化はほぼ予想されていたため、株式市場への影響は限定的なものにとどまりました。今後は、米景気・企業収益の拡大を織り込む展開になると予想されます。

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