ホームマーケット日々のマーケットレポート米国の債券市場(2016年8月) 良好なパフォーマンスを示す地方債/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

米国の債券市場(2016年8月) 良好なパフォーマンスを示す地方債 【デイリー】

2016年8月4日

【ポイント1】国債利回りはほぼ横這い

利上げ期待が後退

■7月の米国10年国債利回りは、6月の雇用統計が良好だったことを受けて、一時1.6%近くまで上昇しました。その後、連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ時期が示されなかったことなどから、再び低下。結局、月末の10年国債利回りは1.5%弱と、前月末比ほぼ横這いとなりました。

【ポイント2】地方債パフォーマンスは良好

社債スプレッドは縮小

■米社債スプレッド(国債と社債の利回り差)は、小幅に縮小しました。英国の欧州連合(EU)離脱選択後の危険回避の動きが短期間で鎮静化したことによるものです。

■地方債も堅調に推移しています。なかでも、課税債のパフォーマンスが良好です(地方債は、米国の居住者にとって利金に対する連邦税などが免除される非課税債と、免除されない課税債があります)。安全性が高く、利回りも相対的に高いことが評価されていると考えられます。参考までに、直近の利回りは3.8%(地方債40種の平均利回り)と、ハイイールド債の6%強には及ばないものの、米10年国債を上回っています。

【今後の展開】引き続き堅調な展開を予想

■米国経済は緩やかな成長を続け、物価は低水準で推移する見込みです。このため、利上げのペースは極めて緩やかになる見通しであり、長期金利は落ち着いた推移が予想されます。こうしたことから、地方債、社債は引き続き堅調な展開が見込まれます。

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