ホームマーケット日々のマーケットレポート豪州の金融政策は据え置き(2016年9月) 政策金利据え置き:豪ドルは底堅い展開へ/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

豪州の金融政策は据え置き(2016年9月)
政策金利据え置き:豪ドルは底堅い展開へ 【デイリー】

2016年9月6日

【ポイント1】過去最低の1.5%を維持

市場予想通り

■豪州準備銀行(RBA)は6日に開催した金融政策決定会合で、政策金利を1.50%に据え置くことを決定しました。据え置きは市場予想通りでした。

■消費者物価上昇率は、RBAの注視するトリム平均値(異常値をつけた項目を除いた物価指数)で、4-6月期が前年同期比+1.7%と、目標の下限である+2.0%を下回っていますが、国内景気がしっかりしているためです。

【ポイント2】年内は現状維持の見通し

声明文は大きな変化なし

■声明文には大きな変化はなく、先行きの金融政策スタンスについては、特に言及はありませんでした。

■豪州経済は、拡大基調にあります。設備投資は弱いものの、消費と輸出に支えられて成長が続くと見られます。

■一方、内外のコスト上昇圧力が弱いため、インフレは当面RBAの目標レンジを下回った状態が続くと予想されます。

【今後の展開】豪ドルは底堅い展開へ

■豪ドルは、対米ドルでは年初に底入れし、資源価格の反発や米国の利上げ観測後退を背景に上昇基調にあります。RBAの政策金利据え置きは、豪ドルの対米ドル相場を支えそうです。6日14時時点で豪ドルは0.76米ドル台と、堅調に推移しています。

■豪ドルは対円でも底堅く推移しそうです。RBAは当面政策金利を維持する見通しですが、日銀は更なる追加緩和を行う可能性があります。また、豪日の金利水準の差を踏まえると、円高圧力が続く可能性は低いと見られます。

関連マーケットレポート