ホームマーケット日々のマーケットレポート世界同時株安と円高の進行【デイリー】/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

世界同時株安と円高の進行【デイリー】

2016年4月6日

【ポイント1】ドル円は一時109円台へ

世界的に株価が下落し円は全面高
■4月5日のニューヨーク外国為替市場で、ドル円は一時1ドル=109円台後半までドル安・円高が進行しました。この日は世界的に株価が下落し、リスクを回避する動きから円は全面高となりました。

■また国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事が同日、世界の景気回復に対するリスクが増していると発言したことも円全面高を促す材料となりました。

【ポイント2】原油安も円高要因

日本株は円相場次第の展開に
■なお足元で増産凍結に対する懐疑的な見方が強まり、原油相場が再び軟調に推移しています。エネルギー関連企業の業績悪化や、オイルマネーの投資引き上げで株価が下落するとの思惑から、原油安もリスク回避の円高につながっているようです。

■4月6日の東京外国市場でドル円は110円台を回復し、日経平均株価は1万5,000円台後半で推移しています。目先の日経平均株価は、円相場に左右されやすい展開になると思われます。

【今後の展開】一段の円高進行には警戒が必要

■報道によれば安倍首相は4月5日、通貨安競争は避けなければならないと述べており、市場では円売り介入の可能性は低いとの見方が強まっています。そのため一段の円高進行には警戒が必要です。

■ただこの先、原油相場が反転上昇した場合や、通貨当局者から円相場の過度な変動を懸念する発言がみられた場合、為替はドル高・円安方向へ振れ、日本株も落ち着きを取り戻す可能性があります。

関連マーケットレポート