ホームマーケット日々のマーケットレポートインド中銀、政策金利を据え置き【デイリー】/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

インド中銀、政策金利を据え置き【デイリー】

2015年4月8日

【ポイント1】政策金利を7.50%に据え置き

市場予想通りの決定
■インド準備銀行(RBI)は7日、政策金利(レポ金利)を7.50%に据え置くことを決定しました。据え置きは大方の市場予想通りです。

■声明文によると、RBIは、今後も緩和的な政策を続ける方針です。今回は、3月の緊急利下げ後、物価動向などを判断する材料に乏しかったことから、政策金利の据え置きに至ったと見られます。

【ポイント2】物価上昇率は安定へ

景気は緩やかに加速
■RBIは、2016年1月の物価上昇率を目標の前年同月比+6.0%を下回る同+5.8%と予想しています。また、天候要因による食品価格の上昇や原油価格の再上昇が物価上昇のリスクとする見方を維持しています。

■景気に関しては、RBIは、これまでの利下げ効果や政府によるインフラ整備に向けた投資の拡大により、2014年度(2014年4月~2015年3月)の経済成長率を+7.5%、2015年度を+7.8%と予想しています。

■発表直後のインドルピーは、対円、対米ドルで小幅に下落したものの、影響は限定的にとどまりました。

【今後の展開】年内に追加利下げが見込まれ、景気を後押し

■昨年から物価上昇率が大幅に低下したことから、RBIは、物価の状況などを確認しながら年内に追加利下げを実施するとの見方が市場では優勢です。緩和的な金融環境は景気を後押しする要因です。

■ルピーは、日銀が追加金融緩和を実施した昨年10月後半以降対円で上昇基調にあります。今後数回の利下げが見込まれるものの、金利差は比較的大きい状況が続きます。また、経常収支の赤字が縮小傾向にあることや日銀の金融緩和を背景に、ルピーは引き続き対円で底堅く推移する見込みです。

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